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ヘアメイクアーティストインタビュー〜その2〜

前回ヘアメイクアーティストインタビュー〜その1〜の続き

−確かにカメラマンとしても、撮影現場ごとで気をつける部分は変わり、それによりTPO等にも気をつけるようにしています。

では次の質問ですが、ご自身の得意なジャンルなどはありますか?

「自分で意識的にしていたことでは無いのですが、周りから言われ気づいたことがあります。それは、アイシャドーの入れ方です。着物撮影や成人式のメイクでは少し派手目にすることもあり、普段では使わない様な色でも、その人と着物にあった色を使いメイクするのが上手いと言われます。

例えば、一般的にピンクは腫れぼったくなり使いにくい色とされていますが、ピンクをベースにその人に合う色をイメージして混ぜ合わせ使ったりもします。最初からそれが出来た訳でなく、今までの経験で得たものが多く自然に似合う色が頭の中に出てくる様になりました。

また得意なジャンルとは違いますが、髪質を当てるのは得意です!

モデルさんの髪を触った段階で作りやすいセットがイメージが出来る様になりました。それによって使う機材や、コテの温度などを調節しスムーズに支度を進めることができます。

よくファッション雑誌などで、顔の形で似合うメイクやヘアセットを紹介するものがありますが、私はそういうこだわりがあまり好きではなく自分自身の腕でなんとかしたいと思いますね。」

−髪質から髪型を想像できるなんてヘアメイクアーティストならではですね!

話は変わりまして、続いての質問ですが普段生活をしていて職業柄ヘアメイクアーティスト目線で何か注目してしまうことはありますか?

「街の広告や雑誌、テレビなど気になる部分は沢山ありますが、その中でも人の眉毛が気になります!眉毛は人の印象を大きく変え、それによりメイクも変わることが多いからです。」

−なるほど、確かに眉毛の形は男女問わず顔の印象が変わりますね。

では、新しいヘアメイクのパターン等はどこから得ることが多いですか?

「意外と同じ現場にいる他のヘアメイクスタッフから得ることもあります。実際に使用している道具や、やり方を見ることができるので、勉強になりますね。

あと最近ではインスタグラムなどのSNSで海外のメイクを参考にすることが多いですね。韓国で流行ったオルチャンメイクなど日本でも人気ですが、あれも韓国から入ってきた文化で、ファッションに限らずヘアメイクに関しても海外から入ってくる物が多いと思います。」

—やはりトレンドは海外から発信されてきますね。

では、ブライダルはもちろんアパレル撮影においても、「すべてお任せ!」という方々もいらっしゃると思います。

その方々に対してどのように提案されていますか?

「お任せ!と一口に言われて自分の先入観だけで作ってしまった場合に、もしイメージが違えば良いものは生まれません。そこで、少しでも良いのでヒントをもらうようにしています。例えば「こんな雑誌風」とか、「モデルの誰々みたいに」とか。

そうすることによって、少しずつ意思の疎通を図るようにしています。

また、お任せなのに質問しすぎるのも良くないと思うので、質問はなるべく少なく

答えを考えていただくのではなく、二者択一のように答えは選んでもいただくだけのような質問をするように心がけています。」

次回ヘアメイクアーティストインタビュー〜その3〜へ続く


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